導入事例
ロボットアーム向け AR 組立ガイド
モバイルブラウザ上の拡張現実ガイド。作業すべき箇所を実機そのものに描き出します。
最初に確認したこと
本件の出発点は技術ではなく、一つの観察でした。組立の手順書は誰も読みません。読みたい場面では、両手が部品でふさがっているからです。
プロジェクションとヘッドセットも検討したうえで、スマートフォンのブラウザを選びました。理由は性能ではなく定着です。現場は機材を追加購入せず、インストールも不要です。導入の抵抗が最も小さい選択肢が、実際に使われる選択肢になります。
概要
モバイルブラウザ上で動作する拡張現実アプリケーションで、ロボットアームの分解と保守を案内します。アプリのインストールは不要で、URL を開くだけで使えます。
三つのステップ
まず位置合わせ 仮想の座標軸を実機のアームに重ねて表示します。作業者は X、Y、Z の増減ボタンで仮想 BASE の位置を微調整し、目の前の機体と一致させます。ここが正確であれば、以降の重ね合わせはすべて正しい位置に来ます。
次に分解 位置合わせが済むと、外すべきネジが表示されます。指示は「Unscrew the 4 screws as shown」です。
そして組立 取り付ける部品が 3D モデルとしてアーム先端に重ねて表示されます。指示は「Attach the claw unit to the end module」で、作業者はそれに従います。
各ステップには前へ・次へがあり、行き来しながら確認できます。
紙のマニュアルではなく AR を使う理由
紙のマニュアルは、図面上の位置を目の前の機械に対応づける作業を、作業者に求めます。この読み替えこそが誤りの起きる場所です。見た目の似たネジやコネクタでは特にそうです。
AR は作業すべき箇所を実物そのものに描き出し、読み替えを不要にします。装置が複雑なほど、また作業者が不慣れなほど、この差は大きくなります。
詳細について
対応可能な機種、ガイド一式の構築に要する期間については、お問い合わせフォームからご相談ください。